台湾の大学留学のメリットとデメリット

知人・友人に娘が台湾の大学に留学することを伝えた時、決まって聞かれる質問、第1位がこれ。

お友達

なんで台湾なの?

留学」と聞くと、「英語を学ぶ」と連想するようで、アメリカやオーストラリア、フィリピン(セブ島)などだと納得感があるものの、台湾と聞くと「はて?」となるみたい。

そこで、今回は台湾に留学することのメリット(とデメリットも少し)をお伝えしたいと思います。

台湾の大学に留学するメリット

当たり前だけど中国語が学べる

世界中で普段中国語を使っている人数が一番多いことは想像できると思います。ウィキペディアによると12億9900万人が日常会話で中国語を使っているとのこと。

普段話されている言語の人口順位(上位15言語)

https://ja.wikipedia.org/wiki/言語#普段話されている言語の人口順位(上位15言語)

経済大国である中国 (名目GDPが世界2位であることからもわかるように)の言語を自由に扱えることは、英語が話せる事と同じかそれ以上に 今後求められるかもしれません。
実際に英語を話すことが特別ではなくっている昨今においても、中国語が話せる日本人はまだまだ少数だと思います。

事実、2020年開催予定だった東京オリンピックのスタッフアルバイトに娘が応募した際に、中国語が話せることを伝えたら、倍率40倍の狭き門を突破し採用されました。
(2021年に延期になったため、この内定が今後どうなるのかは不明ですが・・。)

日本への観光客(インバウンド)のTOP3は、中国、韓国、台湾となっています。海外へ行かなくても中国語が必要とされる機会が今後増加するであろうことを考えると、中国語を学ぶことに意味はあるのではないでしょうか?

実は英語も学べる

中国語が話せるようになるのは分かった。でも、英語だってやっぱり話せるようになりたい!
と思うのは、当然ですよね。

あまり知られていない事実として、台湾の大学には英語を習得する機会が多いという点です。

入学した大学や専攻科目にもよりますが、授業を英語のみで実施するケースがあります。
また海外からの留学生も多く、英語を使いながら学べる機会が意外と多い事も、台湾の大学に留学するメリットです。

台湾への留学生を見てみると、フィリピンやシンガポールなどの東南アジアからの留学生が多い印象がありますが、欧米諸国から来ている留学生も少なからずいるので、グローバルな環境で勉強ができます。

さらに、大学入学後の成績次第ではありますが、提携しているアメリカの大学へ1年~2年程度の交換留学が用意されてケースもあります。
しかも、学費は台湾の大学の授業料で行けます(成績が良いと無償で行けることも!)ので、将来的にアメリカの大学に留学したいと考えている場合であれば、敢えて台湾の大学を経由するという選択肢もあり得ます。

アメリカの大学留学を格安で実現する方法

例えば、アメリカ留学を制度として設けているものの学力があまり高くない大学を選ぶと、アメリカの大学に推薦で行けるチャンスが増えるかもしれません。
留学の権利を得られるかは中国語の理解力が前提にはなりますが、単純に学力だけで比較すると日本人の学力レベルは意外に高いようなので、案外現実的な目標になると思います。

大学への入学は比較的簡単

各校には外国人留学生枠が用意されており、書類審査や中国語語学学校からの推薦だけで入学できる事が多く、入学しやすくなっています。
その分、単位の取得や卒業は日々の勉強の積み重ねが大事で、テストやレポートの提出は必須です。

※ 入学条件は各校によって違いますので、希望校の条件を必ず確認してください!

日本の大学のように、「入学した後は遊んで過ごす」イメージで留学をしてしまうと、苦労するかもしれません。

大学の学費・生活費が安い

国立大学だと1年間の授業料は約40万円程度です。
日本の国立大学だと約50万円なので、あまり差はありません。

が、台湾の私立大学でも国立大学とほぼ同じ費用(約30万~40万円)で済みます。
日本の文系私立大だと約100万円くらいなので、学費を半額以下に抑えることができます

しかも留学生を多く受け入れている大学だと1年目は奨学金も受けやすく、半額になったり成績優秀だと学費が全額免除される事もあります。

さらに学費だけではなく生活費が安いことも大きな魅力です。
学校の寮に入寮すれば、1カ月の一般的な生活費は3万円程度で済むかと思います。
一人暮らし(またはルームシェア)した場合でも、4万~6万円で生活はできてしまいます。

現在、娘は学校の寮で生活をしていますが、毎月必要になる費用は大体こんな感じになっています。

項目1カ月の費用
学費約5,000元(約17,500円)※半額免除の奨学金を受けている場合
寮費約2,000元(約7,300円)
生活費(食費+日用品など)約6,000元(約21,000円)
遊興費(交通費含む)約1,000元(3,500円)
携帯など通信費488元(約1,700円)
合計14,488元(約50,708円)

※実際には学費と寮費は半年分(1学期分)を一括納付しています。

母豆花

お金がかからないって、親からするとありがたいですよねw

留学費用については、こちらの記事でも詳しく説明しています。

台湾の大学留学で実際にかかった費用(半年分)

治安が良い

夜、女性だけで外出しても安心な国はあまり多くないと思います。

日本人からすると当たり前の事だけど、海外では充分に気を付ける必要があります。
でも、台湾は日本と変わらず治安が良いので、
よっぽどの事がない限りトラブルに巻き込まれる事は少ないです。

もちろん最低限のケアは必要ですが、それは日本においても同じだと思います。

治安が良いことに加えて、台湾人は親日家で優しい方が多い印象もあります。
街中で困っていると、声をかけてくれて助けてくれるなんてことも珍しくありません。

台湾の大学に留学するデメリット

台湾はなまりがある

中国語とは、いわゆる標準語の事で一般的には北京語を指します。
台湾には北京語のほかに台湾語があり、おじいちゃんなどは台湾語しか話せない人も中にはいるそうです(でも、日本語を話せたりもしますw)。

例えば、 東京と大阪のように同じ日本語でも発音が異なることがあるように、同じ北京語でも台湾(特に地方都市)だと発音が少し変わって、中国本土の方とのコミュニケーションが取りにくい場合もあるようです。

中国本土で使われている簡体字は学べない

台湾では繁体字を使っていますが、中国本土では繁体字を簡素化させた簡体字を使っています。
学ぶ文字が異なりますので、上海や北京など中国本土で不自由なく読み書きすることは難しいと言えるでしょう。

ただ、日本人にとって馴染みやすいのは、日本語に近い繁体字と言われています。

繁体字をマスターしてから簡体字の学習をすると習得が早くできるらしいので、台湾で繁体字を学ぶことは理にかなっていると言えそうです。

まとめ

いかがでしょうか?
意外と台湾の大学留学にはメリットが多く、国際的な視野を身に着けるためには良い環境なのではないでしょうか?

我が家では、親の立場からすると「大学の費用が安く抑えられるつつ、国際的な経験ができる」という点が最大のメリット。
娘の立場からだと、「海外で生活できるし日本の同級生とは少し異なる進学ルートで差別化ができる事」が大きかったのではないでしょうか?

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