コロナウイルスで留学継続の危機!?

通っている大学が冬休みになり、 1月18日から日本に帰国していました。

本当なら台湾に戻るのは全民健康保険(*)の関係で約1ヶ月後の2月15日でしたが、この時はコロナウイルスが日本でも流行り始めており、感染拡大を防止するため台湾政府の判断で大学の始業日を2週間遅らせる事が決定しました。

全民健康保険
日本の国民健康保険の制度に似た健康保険制度に、居留証を保有もつ外国人も加入することが義務付けられています。
その加入条件として、入国後半年間のうち海外への渡航は1回だけかつ30日以内という条件があります。

全民健康保険の件も今年は特別処置で30日以上台湾国外にいても保険に加入できると政府によって決まりました。

2月18日だった始業日が3月2日に変更となったので、帰りの飛行機もこの日に合わせて2週間遅らせました。この時はまだ学校が始まるのが遅くなった分、日本にまだいられる!ラッキー!ぐらいにしか思っていませんでした。

大学からの連絡 ~第一報~

2月後半になり、コロナの勢いは収まるどこらかどんどん増して日本国内の感染者も増えていきました。そんな中、私が通う大学からはコロナ対策に関する情報が入ってきました。

第一報として、「2月21日時点で台湾に入国していない学生は、学校で授業を受ける事、寮で暮らすことはできない。」というものでした。

今年7月に卒業予定の学生については、

1)大学が提供及び指定したオンラインコースを受講する。

2)大学が提供する夏期集中コースを受講する。

3)近くにある日本の大学で授業を受講し、 修得した単位/時間を卒業要件として単位認定する。

この3つのどれかの条件を満たせば、卒業を保証する。この条件を満たさない人は来学期(9月)から台湾に戻り、卒業が半年遅れるというものでした。

要は「日本人は大学に来るな。」ということです。では今年卒業しない学生への対処は?(3)の近くにある日本の大学で授業を受けるとは?そんなことできるの?など、たくさんの疑問がありました。

この連絡が来たのは22日の0時をすぎた時でした。今から台湾に戻っても寮に住めないですし、そもそも21日が終わってしまっているのでどうすることもできません。この時、私の大学に通う日本人はほとんどまだ日本にいました。

大学からの連絡 ~第二報~

その後、大学の国際事務所と連絡を取り続け、2月24日に再び署名付きの「コロナの対応について」というpdfが送られてきました。

1.7月卒業予定の生徒
コロナウィルス感染が収まるまで(5月か6月か)大学への帰還を延期するように。また、今夏の卒業は以下の条件で保証されるものとする 。

1)日本滞在中にオンラインコース受講および付属資料による自主学習
2)大学により推奨される夏季集中コースを、卒業のために大学に戻る際に受講する
3)日本にとどまり、自宅近隣の日本の大学におけるコースを受講する
 この場合、アジア大学は、卒業に必要な要件を満たすクレジット(単位)または時間数を認める。

しかし、いかなる理由であれ 2 月 24 日以降に大学に帰還する必要がある場合、授業を受ける許可は得られません。

2.卒業以外の生徒
卒業を控える生徒に比べて、この状況下ではやや余裕をもった対処が可能となります。
まず、日本人卒業生と同様に、コロナウィルス感染が収まった後に、大学に戻ってくる選択が可能です。我々はあなたが必要とする学習を確保できるよう、何らかの是正措置を作るよう努めます。

もしくは、より良い選択肢としては 春期は日本に留まり、大学の今期の学習を中断するか、または自宅近隣の日本の大学にてコースを受講するかを選ぶことができます。
2020年9月に大学に戻り、残りの学習の継続と学位の取得完了を目指します。大学はあなたが日本の大学で得たクレジット(単位)を認めます。

しかしながら、学習の中断を選択する場合は、卒業までに1 学期分の遅延が発生する可能性があります。

再度ではありますが、いかなる理由でも、2月24日以後に大学に戻ってくる場合コースの受講は認められません。

つまり、2月24日以降に大学に戻ってきても春期の受講は許可されない、またその間の学習を中断すると、卒業が1学期分は遅れることになる。もしくは、自宅近隣の大学で学習してその単位を大学が認めれば代替手段となるというものでした。

せっかく留学の道を選んで語学を学んでいるのに、留学先に帰れないのは一大事です。
しかもこの対策についても、詳しい手続きの進め方などについては何も書いてありません。ただの今学期の単位の取り方だけです。

単位を取るためにオンラインを受ける場合の手段、自宅近隣の大学で授業を受けさせてもらう方法(そもそも自宅近隣の大学での受講なんて現実味が0ですが・・)だけ。

姉妹校ならともかく無関係の大学が受け入れてくれるとは考えられない。。。

その後、大学の国際事務所と代表で連絡を取り合っているうちに大学内でも、他の大学の処置と同じように2週間隔離すればいい、などいろいろな意見が飛び交う中で学校と国際事務所の主張がバラバラのため詳しい事が何も言えない状況だという事がわかりました。

私としては、せっかくの留学なのに日本に残るにはもったいないと感じていたのでどんな対応になっても台湾に帰ることを決め、一人暮らしなども視野に入れ始めていました。

大学からの連絡 ~最終報~

翌日、25日に大学側から正式にコロナの対策案が提示されました。

  • 日本に残る場合は近隣の大学で今学期分の単位を取るか、オンラインによって授業を受ける。
  • 台湾に戻ってきた場合は、14日間の隔離ののち授業に参加。 

という内容のものでした。
隔離されている時はホテルでも寮でもいいということで、私は友達と14日間ホテルで隔離生活を送ることにしました。

14日間、監禁状態となったHOTEL部屋と同居したお友達
 
苦楽を共にした仲間たち
 

日本に残ったままオンライン授業を受けることを選択した日本人も多かったです。

学校が始まってすぐ、ほとんどの授業がオンラインでの授業になり、隔離中も授業を受ける事ができました。

隔離期間を終えてからの生活

14日間の監禁が終わった後、寮に戻ると、学校内での伝達がうまく行っていないのか、さらなる14日間の隔離を求められました。
いくら14日間ホテルで自分たちで隔離生活をしたと言っても信じてもらえず、確認の電話が来るまでは、外出禁止と言われてしまいました。

ここでも確認の電話をかけてもらうのに2日かかってしまい、結局外出できるようになったのは3月14日でした。 

寮に戻ったばかりの時は、学校がオンライン授業を薦めていただけなので教室で行っている授業もありました。しかし、台湾でもコロナ感染者が増えてきたことから3月23日から全ての授業がオンラインで行われるようになりました。

いつまでオンライン授業なのかなどの期限は設けられていません。この先も、どう変わっていくか全くわからないです。

このように、学校全体と国際事務所との連携がうまく行っておらず、対策方法がコロコロと変わっています。
私たち日本人への対応も学校で決まっていないうちに伝達されたり、連絡が来なかったりと私たちはだいぶ振り回されました。

今回に限らず言ってる事が違うことは意外とたくさんあります。
その時に自分から動かないと、後々大惨事になります。
大学のミスで余計に2日間も隔離されてしまった時に、私はホテルの人に証明書をもらうべきだったと思いました。
もしかしたら必要ないかもしれませんが、今回のような場合、証明書があればすぐに解決したことです。

まさに備えあれば憂いなしです。

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ないりー
2019年9月から台中市内の大学で、ホスピタリティマネジメントについて学んでいます。 お菓子を作るのが好き。母親に似て食べることも大好き! 台湾に留学してからは美味しいパン屋さんを見つけることが密かな楽しみ。勉強は嫌いで、できることならしたくない...。 アルバイトのこと、学生生活のこと、日常生活のことなど留学中の出来事を書いていきます。